当クリニックの小児神経内科診療

当クリニックの小児神経内科診療

「健診や集団生活で言葉や運動の発達の遅れや偏りを指摘された」「落ち着きが無い・集団行動ができない・かんしゃくが強い・寝つきが悪いなど気になる行動があり発達障害かもしれないと心配している」「熱性けいれんを起こした・何度も起こしている」「チックがある」「けいれんの様な動きをすることがある」「朝起きられない」「学校を休みがちになっている」「頻繁に頭痛を訴える」などの脳・神経・精神(心)に関係した相談に、幅広く対応いたします。

まず問診や診察を丁寧に行って、早急に精密検査や治療を必要とする疾患(運動発達の遅れなら筋肉や神経の生まれつきの疾患や脳性麻痺、言語発達の遅れなら難聴、けいれんの様な動きなら”てんかん”、頭痛なら脳腫瘍、など)を疑うサインが無いかどうかを判断します。それらのサインがみられる場合には高次医療機関への受診を手配し紹介状を書かせて頂きます(検査の結果で問題が無ければ再び当クリニックに通院して頂くことも可能です)。

そのような心配なサインが見られない場合、更に問診や診察を重ねた上で、何が起きているのか、なぜ起きているのか、について医師からの「見立て」をお伝えします。発達や行動に関することであれば接し方の工夫や環境の整え方について提案をさせて頂きますし、熱性けいれんや頭痛であればその程度(重症度)を判断した上で適した処方や対応法を説明致します。

発達や行動に関する相談について

子どもの発達や行動には個人差が大きく(いわゆる「個性」)、そのすべてに医学が関与する必要は必ずしもありませんが、本人(あるいは保護者など周囲の大人)が「困っている」状態が続いているようであれば、一度ご相談頂いてもいいのではないかと思います。「相談する=発達障害と診断される」訳ではありません。保護者がそれぞれのお子さんを理解する上でのヒントが得られ、子育てがより楽しくなって頂くことが当クリニックの願いです。経過によって、更に踏み込んだ理解や支援のために必要とあれば医学的診断が付く場合もあります。接し方の工夫や環境を整えたうえでも生活のなかで本人の困ることが多いようなときは薬物療法を提案することもあります。周囲からの支援や配慮を得やすくなるための各種の公的書類や手紙の作成についても相談に乗らせて頂きます。子育てに関するサポート機関や療育機関の利用を提案することもあります。

神経疾患のために専門医療機関に通院中の方々へ

院長は小児神経専門医として専門機関での診療経験があり、様々な神経疾患をお持ちのお子さんの相談に対応してきました。既に他の専門機関に通院中の方で、予防接種や急な体調不良の際などに受診できる「かかりつけ医」を持ちたいとお考えの方はご相談下さい。当クリニックでは専門機関のような検査や治療はできないことも多いですが、お手伝いできることが無いか、お子さんの疾患や状態によって判断させて頂きます。

受診時の注意点について

  • 小児神経内科の診察をご希望の場合は院長の外来時間帯にお越し下さい。
  • 小児神経内科の診療は当面のあいだ一般小児科診療やアレルギー科診療と並行して行います(いつでも相談して頂けるようにするためです)。そのため、問診票記入→対面診察→更に細かい点に関する問診票記入→対面診察・・・→まとめ(見立て・提案など)というように時間を何回かに区切って行われる場合があります。また、一般小児科診療と並行して行う診療は時間の制約が起こりやすく、診療時間内にすべての相談が終わらない可能性も考えられます。そのようなとき、ご相談内容をいったんお預かりし、次回受診時にまとめて回答させて頂くという場合もあるかもしれません。予めご承知下さい。
  • 発達や行動に関する診療は、初回の診察で医学的診断がつくことは通常ありません。定期的な診療を通じて、その子どもがどんな子どもなのか、どんな接し方の工夫や環境の調整が合っているのか、などを保護者と医療者が協働して模索するなかで、医学的診断(発達の遅れや偏りが強いために周囲からの理解や配慮が長期的に計画的に必要な状態)が付く場合もありますが付かない場合も少なくないことをご理解ください。
  • ご相談の内容を保護者がまとめてお書きになったもの、保育者・教師などがお書きになったもの(手紙、連絡帳など)がもしあればご持参ください。

発達や行動に関する相談のために受診されるお子さんの年齢について

発達や行動に関する相談の開始年齢を乳幼児期から小学校卒業までとさせていただきます。

  • 既に相談が開始され、通院されている中学生のお子さんはそのまま通院していただけます。
  • 乳幼児期・小学校低学年から当クリニックにかかりつけとして通院されているお子さんは、中学生になってからの相談開始も可能です。
  • 「頭痛」「朝起きられない」などについての相談は、身体の診療(身体と心の関りがある場合も含む)として中学生からでも始められます。

保護者の方、関係機関の方、よろしくお願いいたします。
ご不明な点がございましたら、お電話にてお問い合わせくだい。
ご理解・ご協力よろしくお願いいたします。