医療 2 12月 2024 抗体医薬品 Tizianaと、イタリア小児神経精神学会にて 近年目覚ましい進歩を遂げている治療分野の一つに「抗体医薬品」があります。なかなか有効な治療法の無かった病気のうちの幾つかで、その病気が発症したり増悪したりするうえで鍵となるようなタンパク質を、それにくっつくような抗体を身体に注射することで無力化すると、… 続きを読む
医療 25 11月 2024 ほらね、痛くない fichi d’india(インドイチジク)とolivi(オリーブ)のある南イタリア特有の風景, プーリア州 インフルエンザ予防接種のシーズンです。注射をする前に怖がっている子どもや注射をした後に泣いている子どもにどう声をかけたものか、いつも迷います。 注射をする前に大人が「痛くない、痛くない」と声… 続きを読む
その他 18 11月 2024 ほらね、怖くない トリノ(Torino), ピエモンテ州 表題は「風の谷のナウシカ」の中のセリフです。剣士ユパが拾ってきた野生のキツネリス(後にナウシカが“テト”と命名)と初めて対面したとき、主人公ナウシカが「ほら、怖くない、怖くない」と言いながらゆっくり指を近づけます。テトは尻尾を逆立て唸り声を上げ、ナウシカの指に… 続きを読む
その他 11 11月 2024 役割を演じる パーロ(Palo)での森と池の散策, リグーリア州 イタリア語で「演じる」は「interpretare」です。Mina ha interpretato molto bene "Se telefonando", composta da Enrico Morricone. =ミーナ(Mina)はエンリー… 続きを読む
その他 4 11月 2024 便利なものを遠ざける アルプィ湖(Lago d'Arpy), ヴァッレ・ダオスタ州 私たちの忙しい子育てにおいて、子どもに向き合う時間を少しでも長く確保するためには、便利なものを上手く使いながら、手間と時間を節約することが必要となります。それでは、便利なものを使えば使うほどいいのでしょうか? 私たちの暮らす社会は、生活を… 続きを読む
医療 28 10月 2024 9-10か月健診 ガリバルディ通り(Via Garibaldi), ジェノヴァ 9-10カ月健診で最も重要だと私が考えているのは「ハイハイをするか」「つかまり立ちをするか」ではなく、診察で「パラシュート反応が出るか」でもなく、「積み木をつかむか」です。ただし、手を上手に使えるかが重要なのではありません。積み木を差し出… 続きを読む
医療 21 10月 2024 6-7か月健診 イタリア-スイス国境、アルプスの峰々 発達外来をしていると、1-2歳で言語発達の遅れなどについて相談に連れてこられるお子さんのかなりの割合が一日数時間のテレビ視聴をしています。3-5歳で落ち着きのなさやかんしゃくについて相談に連れてこられるお子さんは少なくない確率で動画視聴をやめられなくなっています… 続きを読む
その他 14 10月 2024 でこ コーニェ(Cogne)の食料品店、ヴァッレ・ダオスタ州 「好きな女優は誰ですか?」と訊かれると「(日本人ということでなら)原節子です」と答えてきました。声、表情、仕草、つまり演技から醸し出されるところの内面、そして何より体格が、「しっかりとした」女優が好きなのだと思います。これまでの人生の中で、写真… 続きを読む
医療 7 10月 2024 鼻吸引 ジェノヴァ(Genova)旧市街 子どもが生まれたイタリアの友人の家に遊びに行ったとき、鼻孔に生理食塩水を垂らして洗ったり吸引器で吸引したりを日常的に行なっているのを目にして驚きました。乳幼児が風邪をひいたときに内服するのは高熱のときのアセトアミノフェンと中耳炎や副鼻腔炎を合併したときのアモキシシリ… 続きを読む
その他 30 9月 2024 ぴったりくる感覚 アルプィ湖(Lago d'Alpy), ヴァッレ・ダオスタ州 新たなジグソーパズルに取り組み始めました。国産のジグソーパズルは主にE社とB社から出ていて、ラインナップが豊富なのはE社なのですが、私は圧倒的にB社のものが好きです。E社のものは「ぴったりはまった」と思っても実際には違っている(それだと後… 続きを読む