夜尿症について
2022年6月20日
花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、「医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニック」です。6月1日に新規開院し、診療を開始しています。今回は夜尿(おねしょ)についての話です。
5歳の子どもの20%ほどに夜尿(おねしょ)がみられ、年々自然に軽快はしていきますが、6-7歳からは「夜尿症」として本人や家族がそのことに悩む場合は治療をはじめたほうがいいと言われます。その根拠として夜尿症の児は自己肯定感が低くなる傾向にあり、治療により夜尿が改善すると自己肯定感が上向くとされています。
私自身が小学校高学年まで夜尿がありました。両親に叱責された記憶は全くありませんが、2歳年下の弟より後まで夜尿があることが嫌だったのは覚えています。ただ、当時の通常として治療的なことは全くせず、自然にいつのまにかなくなりました。もともと内気な子どもであったのが、小学校高学年以降いろいろ積極性が出たように言われます。
ただ私の場合「夜尿症がなおったから積極的になった」のか「積極的になるような時期に夜尿症がなおった」のかはわかりません。小児科医として夜尿症に悩むお子さんや家族に治療を行いつつ、こんな気持ちでいます。「夜尿があってもなくても、君(お子さん)はかけがえのない存在で、すばらしい性質をたくさん持っている」「治療で夜尿を減らす工夫をしつつ、夜尿だけにとらわれることなく、君(お子さん)が自分で選らんだり決めたりする機会を増やしていこう」。