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イタリア紀行 その他

イタリア紀行

サルデーニャ(Sardegna) ゲーテ、スタンダールから和辻哲郎まで、イタリアを旅して紀行文を残した著名な作家は枚挙にいとまがない。ただ、すべてを読んだ訳ではないけれど、古代ローマ文明やルネッサンス文化の遺産に溢れたこの国を鑑賞する文化人としての高尚な立場からの、何不自由ない旅の記録といった感じが…
給食 その他

給食

サンマルコ大聖堂(S.Marco), ヴェネツィア 給食に関して「完食しなければいけない」であったり「全員が食べ終わるまで昼休みの遊びに出れない」であったり、少し前まで行なわれていたそういったことは流石に少なくなっているようです。一方で「すべてのものを必ず一口は食べなければいけない」とか「15分以内…
中田さんのこと その他

中田さんのこと

コゼンツァ(Cozenza), カラブリア州 中田英寿さんがプロデュースする日本酒・日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK 2025」が六本木で開催されていて、種類豊富な美味しいお酒と食事を楽しんできました。彼がいまどんなことをしているのかにも興味があったのです。 私が医学部の学生だった頃…
父親のできること その他

父親のできること

聖母マリア信仰の篤いイタリアでは、「人々がキリスト教を信仰するのはキリストがマリアの子どもだから」と冗談半分に言われたりします。私はいま高齢の父親の介護をしていますが、それは「父親が母親の夫だから」で、これは冗談でも何でもありません。完全な「お母さんっ子」で、信仰の対象と言ってもいいくらいだった母親…
マリソール(Marisol) その他

マリソール(Marisol)

南イタリア旅行中、マリソール(Marisol)と 名前の種類がかなり限られているイタリアで、同じ名前の人を他には知り合うことがなかったくらいにとても珍しい名前なのは、お父さんがイタリア系のチリ人で、スペイン文化の影響があるからなのだと思います。 私が留学したときには小児神経精神科の専攻医2年目で、難…
サスペンダー その他

サスペンダー

チンクエテッレ(Cinque Terre)にて、Bruno, Tiziana, Valeria, Marisol, Giuseppeと 自分の誕生日に、ズボンを吊るサスペンダーを買いました。私は腰回りがとても小さいために履けるパンツの種類がかなり限られているのですが、サスペンダーがあると多少ゆったり…
残された日々 その他

残された日々

15年前、Enzoの結婚式 昨日(2025年3月2日)52歳の誕生日を迎えました。 15年前に撮られた友人Enzoの結婚式での写真が出てきました。眩しかったのか、何かあって笑ったのか、覚えていません。普段から自然と笑顔が出るような生活だったのかもしれません。 今から15年後、私はどんな風でしょうか?…
供述によると その他

供述によると

ジェノヴァ旧市街 イタリア人作家アントニオ・タブッキの小説「供述によるとペレイラは・・」を原語で読みました(原題「Sostiene Pereira」)。20年ほど昔に読んだ日本語訳(須賀敦子訳、白水Uブックス)も面白かったのですが、原語はとても平易で、一気に読み終えることができました。 親ファシズム…
目標の立て間違い その他

目標の立て間違い

友人の児童精神科医Enzoの結婚パーティー 目標を立て、それを達成するための方策を巡らし、結果を分析・評価し、必要に応じて方策を練り直す。これはとても大切なことで、「感染対策」や「少子化対策」にも是非それをして欲しいものですが、そもそもの目標の立て方が間違ったものである可能性はしばしば見逃されている…
イタリアのカオスに暮らして② その他

イタリアのカオスに暮らして②

ジェノヴァ旧市街 同窓会報に載せた留学体験記の2回目(後半部分)です。20年近くの歳月が流れ、留学中に書いたことと留学後に日本で生活する中で考えてきたことと少し違ってきているところはあるとはいえ、基本的なところは変わりません。特に「良い医学教育をすれば良い医師ができるはずだ」というような管理主義への…