新型コロナウイルス感染症の診療

花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。昨年開院して以来、新型コロナウイルス感染症に罹った多くの子どもを診療してきました。

イタリア発行部数1位の全国紙「Corriere della Sera」に取材を受けたときの記事(本文とは無関係です)

子どもの新型コロナウイルス感染症は「通常の風邪よりはややひどくなりうる風邪」であるように思います。39℃以上となることは少なくないですし、発熱期間は1-2日のことが多いですが、いったん解熱後にもう1日熱が出ることもあります。倦怠感などの全身症状は総じて強めです。クリニックで診療していると遭遇することはほぼありませんが、熱性けいれんの合併は特に年長者(小学生含む)でやや多く、また稀ではあるものの急性脳症の合併なども「通常の風邪」よりはやや多そうです。

検査をして新型コロナウイルス感染症と診断することのメリットは、「ややひどくなりうる風邪」として慎重に、また、どのようなところに注意をしていればいいかの見通しを持って、発症した子どもの状態を観察し対処できることだと思います。解熱剤(アセトアミノフェン)は早めに十分な量を使用していいと思いますし、以前に熱性けいれんを起こしたことのあるお子さんは、けいれん予防の座薬を使用しておくのがいいと思います。まだ発症していないきょうだいのために解熱剤を用意しておくことも重要です。

このようなメリットがあるので、38.0℃以上の発熱があり、2022年夏以降に新型コロナウイルス感染症にまだ罹っていないお子さんには、抗原検査を行なうことを提案しています。発熱してから数時間であっても既に39℃近くまで上昇している場合には検査をしています。あくまで2023年1月時点での方針になりますが、今後も流行状況などみながら、より良い診療を目指したいと思います。

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