イタリアの年越し

年越しパーティーでのTrenino

イタリアでの2回の年越しのうち、1回目はアブルッツォ州のペスカーラ(Pescara)でパーティーに参加しました。友人の1人がこの州の出身で、彼の地元の友人たちに私含めたジェノヴァの友人たちが混じって、大人数のパーティーでした。イタリア南部の山がちで素朴な地域ですが、赤ワイン、羊のチーズ、オリーブ、パンなどイタリア料理の基本的な食材がアブルッツォ州は美味しいのです。盛り上がってきたところで、イタリアのパーティーの定番なのですが、Trenino(「小さな列車」の意味)といって、一列になって前の人の肩に手を置いて、列車のようになって家中を回りました。カウントダウンをして、年が明けると花火で祝いました。

2回目の年末年始はシチリア島を旅行していて、年越しはシラクーサ(Siracusa)で迎えました。大晦日、この時期の定番料理である豚肉とレンズ豆の煮込みを食べ終えてレストランから外に出ると、すっかり肌寒くなっていました。路地を抜けていった先の大聖堂前広場は、石畳が街燈に照らされて白く輝いていて、子どもたちが鳴らす爆竹の音が響いていました。タオルミーナ(Taormina), ノート(Noto)など他にもシチリア島東部の美しい街を訪れましたが、シラクーサ旧市街の夜の輝きは強く印象に残っています。

賑やかに過ごしたのも静かに過ごしたのも、どちらも忘れられない思い出です。

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