リバティ

テヴェレ川(Tevere), ローマ

桜の花弁が舞い落ちて地面を覆うようになる頃、頭上では枝に散り残った花弁と若芽が入り混じって、リバティ・プリント(リバティ柄)のようになってきます。花見の喧騒がひと段落して、少しほっとする頃でもあります。

小金井市にあるスポーツショップ「リバティ」で中学サッカー部のユニフォームを作った思い出があります。私はレギュラーはおろかベンチ入りすらできない技量だったのですが、じゃんけんで背番号14(一見すると準レギュラーっぽいですし、名選手ヨハン・クライフの背番号でもあります)を取ってしまって、羨ましがられたものでした。

リバティは英語で「自由」のことです。先日も引用しましたがミルの「自由論」(英語原題はOn Liberty)を読んで、自由がますます抑圧されていく社会の流れに抗うために私に何ができるか考えるようになりました。いま取り組みたいと思っていることが二つあります。一つめは「小児医療において抑圧されてしまいがちな子どもの自由というものを最大限保証すること」、二つ目は「脳の働き方が多数派の人と違う(少数派である)ために多数派の人がしないことをしたり多数派の人がすることをしなかったりする人、つまり世間では発達障害といわれる人が社会の中で自由を抑圧されずにすむように、専門職の一人として自分の知識や経験を生かすこと」です。簡単なことではありませんが、変化を恐れず、自由な考えで、進化していければと思っています。

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