使命感
2022年7月25日
花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。これまで経験することの少なかった事態にあって、小児科医として使命感をもって診療に向かっています。
自分が医学部生であったときに初めて読み、卒業後の進路を決めるのにあたって恐らく影響を与えたであろう2冊のとても有名な小説があります。どちらも「子どもの理不尽な(不条理な)苦しみ」を扱う場面があります。
一つはアルベール・カミュの「ペスト」です。主人公であるリウー医師がペストに罹患した子どもを診療する場面が描かれていますが、小説の中核をなす部分だと思います。
もう一つはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」です。カラマーゾフ家の次男イワンが三男アリョーシャに世の中で虐げられる子どもたちについて話し、「神がこのことを許しているこの世界を自分は認めない」と語ります。
医学部生であったときから20年以上経ちますが、その頃の気持ちを思い出しながら精一杯、しかし途中で燃え尽きないようにもしながら、使命感を持ち続けたいと思います。