インフルエンザワクチン
2022年9月19日
花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。当院でもインフルエンザワクチン接種の受付がそろそろ始まります。詳細決まりましたらHPに情報を載せますのでご確認ください。
日本において新型コロナウイルスの流行が始まって、感染するお子さんが出始めて約2年が経過しました。新型コロナウイルスにお子さんが感染した場合に確かに稀に重症となり死亡することもありますが、冬になるとインフルエンザが流行していた2018年や2019年に重症となるインフルエンザのお子さんはコロナの6倍、死亡するインフルエンザのお子さんはコロナの12倍いたことがわかっています。
子どもがウイルス感染症に罹患した際に重症となったり死亡したりするとき、多くの場合「急性脳症」を合併しています。新型コロナウイルス感染症における急性脳症のため死亡されたお子さんはこれまで1例報告されていますが、インフルエンザウイルス感染症における急性脳症は報告されるだけでも年間200人前後はいて、約半数は死亡あるいは重度後遺症を残したと考えられます。
急性脳症の最重症型である「急性壊死性脳症」の概念を確立した小児神経科医の水口雅先生は「インフルエンザワクチン接種をしていて(重症の)急性脳症になった児をみたことがない」と仰っていました。また、インフルエンザワクチンはコロナウイルスワクチンと比べて副反応、重篤な副反応、接種後死亡がそれぞれ13分の1、13分の1、50分の1とされています。急性脳症のリスクが相対的に高い(1)小学校入学前のすべての乳幼児のお子さん(2)熱性けいれんの既往のある小学生のお子さんはインフルエンザワクチン接種を是非検討してください。