新型コロナウイルス感染症の診療その2

花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。クリニック近隣の地域では新型コロナウイルス感染症とインフルエンザA型感染症の両方が流行しています。その2つを見分けることができないか、日々の診療で頭をひねっています。

発熱12時間以内だと症状はほぼ一緒(急な高熱でぐったりして、だるそうな様子が強い)ですが、インフルエンザだと発熱24時間時点までその状態が続く(あるいはますますひどくなる)のに対して、新型コロナウイルス感染症の場合には発熱24時間経過する頃にはまだ発熱が続いていても「峠を越えた」と感じられることが少なくないようです。

のどの痛みと咳は年長児の新型コロナウイルス感染症で強く出る場合がありますが、咳と鼻水が両方ともひどくなるのはインフルエンザの場合が多そうです(中耳炎の合併にも注意が必要です)。熱性けいれんの合併は(インフルエンザほどではありませんが)新型コロナウイルス感染症でも多いので、既往のあるお子さんにはけいれん予防の座薬使用を勧めています。

インフルエンザの場合は、例え39℃以上の発熱があっても、発熱12時間以内だと抗原検査で陰性になってしまうことがときどきあります。一方で新型コロナウイル感染症では、39℃以上の発熱などはっきりした症状がある場合には発熱12時間以内であっても抗原検査で陽性になることがかなり多いように思います。鼻の孔に綿棒を入れて調べる検査はとても痛いものなので、保護者の方とよく話し合って適切なタイミング(遅すぎもせず、早すぎもせず)を決めていきたいと思います。

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