いい感じ

コロッセオ, ローマ

花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。

イタリアで他人を評価するときに重要視されるのは男性も女性も「bello(=美しい)かどうか」ということのように思います。大人から子どもまでcarino(=かっこいい、かわいい)もまずまずの意味で使われますが、belloあるいは最上級のbellissimoとは厳然たる差があります。赤ちゃんや子どもを事あるごとにbellissimo! (女の子だとbellissima!)と褒めます。

次に大事なのがsimpaticoです。日本語訳すると「感じがいい」ということなのですが、実際には「朗らかで明るい(面白い)」という意味で用いられています。「昨日フランチェスカの家で夕食に呼ばれたんだけど、そこで彼の弟に会ったわ」「belloだった?」「まあまあかな。でもとってもsimpaticoだったの!」「いいわね、私も会ってみたいわ」みたいな感じです。

日本でも「朗らかで明るい」はポジティブに人を形容する言葉ですが、ひょっとすると日本では「面白い」と同様に「真面目」も大切とされるかもしれません。しかしイタリアではserio(=真面目な)はむしろ「つまらない、退屈な」という感じの位置づけです。物事についても「giusto(=正しい)かどうか」をそんなに重要視していないように見えることが多々ありました。serio(=真面目)であろう、giusto(=正しい)ことをしよう、というのは大切だと私は思いますが、頑張り過ぎると苦しくなりがちです。Puffyの歌にあった「この頃わたし達は、いい感じ」くらいの感覚も大切にしていきたいと思います。

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