療育について

Capo Colonna(=柱の立つ岬), カラブリア州

花小金井駅北口徒歩1分、小平市でアレルギーから発達障害まで、医療法人すこやか武蔵野 花小金井駅前こどもクリニックです。

子どもの発達に関する心配があり「園や学校から療育を勧められた」「療育を受けるために必要な診断書・意見書を書いて欲しい」という相談を受けることがあります。そんなとき、療育を行なう際に留意してほしいことを2つ説明しています(明らかな運動障害や知的障害を認めない場合についてです)。

1つめは、同年齢の多くの子どもたちができるのにその子どもができないこと・苦手なことを練習したり、同年齢の多くの子どもたちはしないのにその子どもがする行動を減らすようにしつけたりして、標準的な発達パターンに近付けたり追いつかせたりしようとする場にしてはいけないということです。

子どもは好きなこと、得意なこと、できること、を楽しみながら存分に繰り返すことで少しずつ発達していきます。嫌いなこと、苦手なこと、できないことはそうである理由があってのことで、すぐには変わりません。練習やしつけでできるようになったり変わったりしても、無理をさせた反動はどこかで帰ってきます(外では頑張ってきて家で暴れる、など)。行き過ぎてしまえば心の健康を損なうことにもなりかねません。療育は好きなこと、得意なこと、できることを褒められながら存分に行なうことで自信をつけることを主体にして、嫌いなこと、苦手なこと、できないこと、はサポートしてもらいながらほんの少し経験する、そのような場であってほしいと思います。

2つめに留意してほしいことについては次回書きたいと思います。

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