喜びを溢れさせる子ども、嬉しそうに見つめ合うカップル、まだまだ凛々しい高齢の人。街に生き生きとした素顔がたくさん戻ってきたことを本当に嬉しく思っています。「一緒に黙っていることは素敵だ。もっと素敵なのは、一緒に笑っていることだ。二人以上で一緒にいて、同じ体験をし、共に感動し、泣き笑いしながら同じ時間を共に生きていくのは素晴らしいことだ」「楽しまないというのはよくないことだ。つらいことからいったん目をそむけてでも、今をちゃんと楽しむべきだ」。ニーチェの言葉です。

私たちは病気にならないために生きているのではありません。医者の言うことを話半分に聞く人の増えたことは喜ばしいと感じています。「言葉にしても、行動にしても、生に強く向かっているものは良いものだ」「いきいきと生きることは周囲に良い影響を与え続けることになる」「すべて良いものは生きることを促している。あるいは生きることの刺激となっている」。これらもニーチェの言葉です。

確かにいろいろな感染症が流行しています。ごく稀に重症となることもあります。メリットがデメリットを大幅に上回るような予防手段は取ったほうがいいと確かに思います。しかし私たちが心配したり不安に思ったりすることのほとんどは実際には起きません。一緒に笑うことや生に強く向かう刺激を受けることこそ、子どもにとって必要なことだと私は思います。