医療

鼻吸引 医療

鼻吸引

ジェノヴァ(Genova)旧市街 子どもが生まれたイタリアの友人の家に遊びに行ったとき、鼻孔に生理食塩水を垂らして洗ったり吸引器で吸引したりを日常的に行なっているのを目にして驚きました。乳幼児が風邪をひいたときに内服するのは高熱のときのアセトアミノフェンと中耳炎や副鼻腔炎を合併したときのアモキシシリ…
理解と納得 医療

理解と納得

オルヴィエート(Orvieto), ウンブリア州 発達診療において大切しているのは、子どもの特徴(そして、その特徴を生かしながら無理なく生活しやすくするための工夫)について親御さんや先生など周囲の大人が理解し納得できるよう説明することです。 注意欠如多動症(ADHD)の子どもは「頭に浮かんだことをい…
後発医薬品 医療

後発医薬品

ジェノヴァ(Genova), 旧市街と港 10月1日に制度改正があり、後発医薬品ではなく先発医薬品を患者さんが希望する場合は後発医薬品と先発医薬品の薬価の差額の一部を患者さんが自己負担することになります。膨張を続ける医療費の削減にはこの程度では焼け石に水かもしれませんが、方向性として私は歓迎したいと…
集団健診 医療

集団健診

イタリアてんかん学会(夕食パーティー)、ヴェネツィア(Venezia) 感染対策をみてもわかるように、一度始めたことを検証する、そして検証して無意味ならやめる、ということを私たちは余りにもしなさすぎると思います。一斉一律に行なわれる集団健診(乳幼児健診、学校健診、職場健診)もそうです。病院に勤務して…
満ち足りた幼年期 医療

満ち足りた幼年期

レッチェ(Lecce), プーリア州 大人になってからいろいろと苦しいことがあっても何とかかろうじて踏みとどまってこれたのは、結局は自分の幼年期が満ち足りたものだったからだろうと思います。それを糧として人生という大地にしっかりと根をはったおかげで、私という木の幹は揺らがずにすんだのだ、と心から感じま…
VAR 医療

VAR

マテーラ(Matera), バジリカータ州 サッカーの欧州選手権がスペインの優勝で幕を閉じました。4年前に優勝したイタリアは今回ベスト16で敗退しましたが、世界的なレベルの選手がほぼ見当たらず、妥当な結果だったと思います。残念なのは、イタリア代表の男前レベルが格段に下がっていることです。かつては試合…
集団健診、マス・スクリーニング 医療

集団健診、マス・スクリーニング

インテリアーノ通り(Via Interiano), ジェノヴァ 学校健診についてニュースになっています。医師がそれを正しいと信じていて医学的にも間違いとまで言えないのであれば何をしてもいいと考える医師がそれなりの数いることに驚きます。 確かに最大の問題は学校健診で下着をめくって陰毛の有無を確認するこ…
保険診療の範囲 医療

保険診療の範囲

バルセロナ(Barcelona), スペイン 医療と福祉が更に膨張して、これ以上の社会保険料と税金を徴収されたら、働く現役世代と子どもたちはこの国で生きていけなくなります。保険診療の範囲は大幅に縮小すべきで、そのことをインフルエンザの診療を例に具体的に考えてみたいと思います。 インフルエンザに罹患し…
風邪には抗生剤は無効ですが、風邪のような症状でも抗生剤が有効な病気のことはあります 医療

風邪には抗生剤は無効ですが、風邪のような症状でも抗生剤が有効な病気のことはあります

Appennino ligure(リグーリア・アッペンニーノ山脈)での登山 Yahooニュースで気になる記事がありました。新聞に連載を持つ有名な開業小児科医が(ざっくり言えば)「風邪に対して抗生剤を処方するような開業医をかかりつけ医にするな」と書いているのです。小児科医になった20年以上前に先輩医師…
5歳児健診 医療

5歳児健診

マドリッド(Madrid), スペイン 国の方針で、5歳児健診が導入されていくようです。他の多くの子どもとは感じ方や考え方がやや異なっている子どもは、他の多くの子どもに適した一斉一律の保育・教育の環境では穏やかに過ごせないことがあり、それは4-5歳になって気付かれることが少なくありません。そういった…