その他 2 9月 2024 専攻医たちのその後 ガスリーニ小児病院の中庭にて、小児神経精神科専攻医の同僚と イタリア留学時代、小児神経精神科で研修中の専攻医たちと過ごしました。医師国家試験後に専攻医となるための選抜試験があるのですが、イタリア全国に名の知れた小児病院の神経精神科ですから、専攻医枠が1学年2‐3人のところ毎年10人近く応募がある狭き… 続きを読む
その他 26 8月 2024 最後の州 コーニェ(Cogne), ヴァッレ・ダオスタ州 8年振りに夏の休暇をイタリアで過ごしました。フランスとの国境近く、アルプスの麓にあるヴァッレ・ダオスタ州の村(コーニェ)に滞在して山や湖の周りをトレッキングしました。その後はジェノヴァに移動して、思い出深い街とその近郊でゆっくりしてきました。イタリアに… 続きを読む
その他 10 8月 2024 行くか帰るか イタリア小児神経精神学会、オストゥーニ(Ostuni) イタリアの留学を終えるとき友人達に「3月末にイタリアを離れるんだ」と打ち明けると決まって「Quando torni?(いつ帰って来るの?)」と訊かれました。日本からイタリアへという方向が、彼らにとって「(帰って)来る」方向だからという意味ではあ… 続きを読む
その他 5 8月 2024 夏休み あまりにも南イタリア的な1枚、レッチェ(Lecce)、プーリア州 イタリアで過ごした2年間、夏休みになると南イタリアを旅行しました。1年目はシチリア島、2年目はイタリア半島最南端部でした。どうせ暑いのならカラッと気持ちがいいほど暑く、きれいな海に飛び込めるほうがいいと考えたからです(留学していたジェ… 続きを読む
その他 17 6月 2024 子どもを褒める デモ行進, ジェノヴァ 「褒めて育てる」という言われ方がされることがありますが、「大人の思うように(都合のいいように)子どもを動かすためには褒めることが有効だ」というように理解されているのではないか(小児医療がそれを助長しているのではないか)と思うことがあり、気になっています。例えば、偏食があり園や… 続きを読む
その他 10 6月 2024 例文 ハイキングを終えて、チンクエテッレ(Cinque Terre), リグーリア州 イタリア語を勉強していると、お国柄の色濃く出た面白い例文に遭遇します。 Signora, Le piace il gelato al pistacchio?(奥さん, ピスタチオのジェラートはお好きですか?)Si', m… 続きを読む
その他 3 6月 2024 定型発達の限界 マテーラ(Matera), バジリカータ州 神経発達症(発達障害)の特性を持った子どもの親御さんは、ご自身のお子さんが定型発達の子どもがすることをしなかったり定型発達の子どもがしないことをしたりすることに悩まれることがしばしばあります。そんな親御さんに、私の大好きな漫画「ガラスの仮面」の一場面をご紹… 続きを読む
その他 27 5月 2024 日記 イタリア小児精神神経学会、オストゥーニ(Ostuni)、プーリア州 「二人のロッテ」や「飛ぶ教室」などの児童文学作品で知られるドイツの作家エーリヒ・ケストナーが第二次世界大戦中の全体主義体制が終焉する前後にしたためた「終戦日記1945」(岩波文庫)を読みました。勝者が入れ替わる中で右往左往する人々の… 続きを読む
その他 20 5月 2024 子どもの要求 イセルニア(Isernia), モリーゼ州 児童精神科医である佐々木正美先生は著書「子どもへのまなざし」の中で、育児とは子どもの(あらゆる)要求に(何度でも繰り返し)応じ続けることである、ということを書かれました。小児科医としてそのようなことを教わったことはありませんでしたし、感覚的にも“あらゆる要… 続きを読む
その他 6 5月 2024 挨拶 留学終了1年後、再会を祝して、ジェノヴァ 外来で診察の終わりに親御さんが子どもに「ありがとうございました」と言うように促すことがしばしばあります。実際に思っていないことや何故その必要があるのかわからないことを言うように促される機会はできるだけ少ないほうがいいと私は考えます。「ありがとうございました」… 続きを読む