doctor

イタリア文化私観 その他

イタリア文化私観

カモッリ(Camogli), リグーリア州 坂口安吾はエッセー「日本文化私観」において、日本文化の本質は(しばしば外国人に褒めそやされるような)伝統を体現した作品にあるのではなく、(伝統とは無縁で俗悪に見えるとしても)その時代を生きる日本人そのものやその生活、その中で生み出される実質的な作品にある、…
母子手帳 医療

母子手帳

マテーラ(Matera), バジリカータ州 ここに51年前に発行された母子手帳があります。紙は黄ばみ、大小の染みがそこかしこに付いています。 第2子だったこともあり分娩の経過が早く、15時に陣痛が来て18時に出生したようです。生後6か月で体重8㎏と平均だったのが生後12か月では8.4kgと増えが少な…
イタリアの年越し その他

イタリアの年越し

年越しパーティーでのTrenino イタリアでの2回の年越しのうち、1回目はアブルッツォ州のペスカーラ(Pescara)でパーティーに参加しました。友人の1人がこの州の出身で、彼の地元の友人たちに私含めたジェノヴァの友人たちが混じって、大人数のパーティーでした。イタリア南部の山がちで素朴な地域ですが…
市販薬 医療

市販薬

聖ヴィート岬(San Vito lo Capo), シチリア州 「第二の性」という3巻合計1,500ページくらいある本を、約半年かけて読み終えました。第二次世界大戦後にフランスのシモーヌ・ド・ボーヴォワールによって書かれたフェミニズムの古典と言われる本で、今年に入って河出書房新社から新訳が出ていまし…
ロベルト(Roberto) その他

ロベルト(Roberto)

デ・フェラーリ広場(Piazza De Ferrari), ジェノヴァ 私の留学した小児病院の小児神経精神科には研修医含めて医師が20人くらいいましたが、研修医のEnzoと准教授のRobertoを除いてみな女性でした。男性同士ということもあったのか、面倒見の良さをからか、Robertoが指導医を引き…
頭越しに話さない その他

頭越しに話さない

コゼンツァ(Cosenza), カラブリア州 自分の向けた視線が見つめ返されることなく、自分の声や動作に反応が返ってくることもなく、自分の前で親が大人どうしだけで喋っているような状況(親がスマホを見ている状況もそれに近いです)が常にあったら、0歳~1歳の子どもの対人意識は高まらないのではないかと思い…
献立を考える その他

献立を考える

カンピ・サレンティーナ(Campi Salentina), プーリア州 「ローカル線の夕暮れ」 晩御飯の献立を考えるとき、自分のなかで順序があります。 まず、パスタの具にできそうな旬の魚介が無いか、鮮魚の品揃えの良いスーパーマーケットを偵察します。イカ(コウイカ、ヤリイカなど)、白身魚(カレイ、ヒラ…
家庭内隔離 医療

家庭内隔離

カンピ・サレンティーナ(Campi Salentina), プーリア州  「ローカル線 駅の昼下がり」 この3年半の間に「家庭内隔離」という言葉が使われるようになりました。以前に「努力義務」という言葉の矛盾について書いたことがありますが、「家庭」という本来であれば庇護され安心できる場所の中に「隔離」…
押すか引くか 医療

押すか引くか

夜の大運河(Canal Grande), ヴェネツィア インフルエンザの検査を受けるかどうか小学生本人に選んでもらうことの話の続きです。 良くある状況として、症状が典型的なインフルエンザで、周囲に明らかな流行があり、高熱の原因が診察で他には見当たらないとき、「検査を省略してインフルエンザと診断し治療…
小さな村の物語 その他

小さな村の物語

チンクエ・テッレ(Cinque Terre), リグーリア州 週末にBS日テレで放送されている「小さな村の物語 イタリア」が好きです。毎回60分の放送で1つの村を取り上げ、そこに暮らす2人の村人の人生(物語)が語られる、それだけの番組です。 北から南まで、山間であったり海沿いであったりしますが、取り…